こんにちは。第一事業部の福野です。
クオンツでは、エンジニアの育成や技術力の向上を目的として、各種 Salesforce イベントへの参加を業務の一環として推進しています。
今回、2024年6月11日と12日の2日間にわたり開催されたセールスフォース・ジャパン主催の年次最大イベント「Salesforce World Tour Tokyo 2024」に、クオンツからは12人の社員が参加しました。この記事では、2日間の会場の模様をお届けします。
Salesforce World Tour Tokyo とは
「Salesforce World Tour Tokyo」はセールスフォース・ジャパンが主催する日本最大級のテクノロジーとビジネスの年次カンファレンスイベントです。
6月11日(火)と6月12日(水)の2日間にわたり、ザ・プリンス パークタワー東京とオンライン(Salesforce+)にて開催された今回は「CRM + AI + データ + 信頼の力でビジネス成長の未来を切り拓こう」をテーマに行われ、様々な Salesforce 製品・機能紹介や導入事例、デモストレーションが行われました。
様々なブースや企画が集まる「EXPO会場」
EXPO 会場では様々なブースや企画が行われていました。
Campground と呼ばれるエリアでは、Salesforce 製品・機能の展示ブースの他、パートナー企業のブースも多数出展しており、様々なソリューションが展示されていました。また、会場の奥に設けられたシアターには、数多くのシアターセッションが行われていました。
会場には Salesforce のキャラクター「Astro」や「Einstein」、「Codey」が登場。多くの方が一緒に記念撮影していました。
Trailblazer Forest と呼ばれるエリアには、コミュニティーリーダーの方による Salesforce ユーザーコミュニティの紹介が行われていたほか、実際に機能や製品を体験できるワークショップも開催されていました。
「Quick Start」と呼ばれる場所では、Salesforce のオンライン学習サービス「Trailhead」の簡単なモジュールを通じ、プロンプトビルダーや Data Cloud を体験するコーナーも用意され、多くの方がチャレンジしていました。また、イベント限定のTrailmixも用意され、クリアすることで後日バッチが付与されるようです。
対象のモジュールをクリアすると Einstein のTシャツがゲットできるとのことで、弊社メンバーもプロンプトビルダーを体験しました。Trailhead モジュールのバッチを取得し、私も Einstein のTシャツをいただきました。
他にもブースをめぐってスタンプを集めるとガラガラくじに参加できるスタンプラリーも開催され、弊社メンバーもTシャツやマグカップなどのグッズをいただきました。
AI・データ活用のヒントが盛りだくさんの「セッション」
セッションルームでは数多くの講演が行われ、タレントの加藤浩次さんや海外からの著名人も登壇する特別講演なども行われていました。
様々なAI・データ活用のセッションのうち、私が参加した講演の一部をご紹介します。
基調講演「Welcome to the AI Enterprise データがビジネス成長の未来を切り拓く」
1日目の午前に行われた基調講演。キーノートルームは満席となり、別ルームや EXPO 会場に設けられたサテライト会場も多くの方でいっぱいとなっていました。
基調講演ではセールスフォース・ジャパン取締役会長 兼 社長である小出 伸一氏が登壇し、AI Enterprise へ変革する5つのステップが紹介されました。
また、対話型 AI アシスタント「Einstein Copilot」の日本語対応が今年の10月にベータ版としてリリース予定であること、Einstein 1 Studio の「コパイロットビルダー」も今年の10月に日本語ベータ版の提供開始予定であることが発表されました。
そして、Slack にも「Copilot in Slack」が今年の10月に日本語対応予定であること、「Record Channels」が2025年1月までに提供予定であることが発表されました。
さらに、Tableau においては「Tableau Palse」が2025年1月末までに日本語対応予定であることや、「Einstein Copilot for Tableau」も2025年7月末までに日本語対応予定であることが発表されました。
後半パートでは、Salesforce を導入している2社の事例や今後の取り組みについて、デモストレーションを交えて紹介されていました。
AI & データ基調講演「対話型AIとデータ統合で創る未来」
基調講演の後、午後に行われたAI & データの基調講演では、午前に行われた基調講演の発表内容を振り返りつつ、Data Cloud や Einstein Copilot のロードマップについての発表がありました。
Salesforce は年間に3回リリースが行われますが、Data Cloud や Einstein に関しては3回のリリースを待たずとも機能追加が行われており、アップデートの速さに私個人も日々驚かされています。今後の Data Cloud や Einstein の進化に期待が高まります。
Slack Keynote「Slackで実現 仕事の断捨離とパフォーマンス最大化術」
2日目の朝に開催された Slack Keynote では、基調講演にて発表された「Copilot in Slack」「Record Channels」のリリース予定のほか、前より発表されている「Slack AI」や「リスト」についての内容もありました。また、今後のロードマップとして Slack AI の拡張や Sales Template についてのアナウンスがありました。
弊社でも日々の業務や連絡に Slack を導入しており、先日には Salesforce for Slack をほぼすべての社員に導入しました。今回の講演にて発表された「リスト」機能も弊社ワークスペースにまもなくやってくるとのことで、今後の Slack の進化に目が離せません。
Marketing Keynote「AI時代のマーケティング ~先進事例に学ぶデータ活用戦略~」
2日目のランチ時間帯に開催された Marketing Keynote では、Data Cloud や Marketing Cloud の最新アナウンスメントが行われました。
また、講演の中ではアメリカ・シカゴにて先日行われた Salesforce のマーケティングやコマースに特化したカンファレンスイベント「Connections 2024」でも登壇された日本の通信事業者による事例紹介が行われました。
True to the Core「顧客の声を製品進化に取り入れる方法」
2022年の World Tour Tokyo にてはじめて日本で開催され、今回日本での開催が4回目の開催となる True to the Core は、Salesforce の製品開発責任者がユーザーからの質問や提案に直接答えるセッションです。
冒頭、前回の World Tour Tokyo 2023 に開催された True to the Core にて寄せられた要望や提案が反映されている事例も紹介されました。
製品開発責任者への質問や要望・提案は、Einstein に関しての要望が多く、様々な企業・ユーザーの方が Einstein の導入・活用を進めていることを実感しました。今後の製品・機能アップデートに期待が高まります。
Viz Games「データスキルの真髄:Viz Gamesで体感するデータのチカラ」
World Tour Tokyo 最後のセッションでは、アメリカにて開催されている Tableau イベント「Tableau Conference」の名物企画である「Iron Viz」が「Viz Games」として日本で初開催されました。
Viz Games は制限時間内にデータを視覚的に表現し、分析結果をストーリーで伝えるライブセッション。3名がお題「データの力でより良い地球環境の未来を守る」に沿った Viz を20分で作り上げていました。様々なテクニックを使って作られていく Viz に会場は大盛り上がり。私も会場で配られたバルーンをもって熱狂してしまいました。
2025年11月に「World Tour Tokyo 2025」開催決定!
True to the Core と Viz Games の最後には、「Salesforce World Tour Tokyo 2025」が2025年11月20日と21日の2日間、ザ・プリンス パークタワー東京とオンラインにて行われることが発表されました。事前登録も開始されています。
次回は参加しようと考えている方は、ぜひ登録してイベント情報をいち早く入手してみてはいかがでしょうか。
さいごに
私自身、World Tour Tokyo には2022年にはじめて参加し、今回が4回目の参加になりました。毎回参加するたびに、会場の参加者が増えており、Salesforce 製品・機能やAI・データ活用の関心や興味が高まっていることを感じています。
弊社も Salesforce の初期導入・運用をご支援するコンサルティングパートナー企業として、お客様に寄り添ったご提案ができるように精進してまいります。
今回の World Tour Tokyo のセッション内容は、ストリーミングサービス「Salesforce+」にて基調講演や特別講演の他、セッションの内容を振り返る「Salesforce Today」を視聴できます。また、その他セッションもイベントサイトにて期間限定でアーカイブ配信されます。ビジネスやAI・データ活用のヒントが盛りだくさんのイベントをぜひご覧になってはいかがでしょうか。