SalesforceとSlackの連携について [Part 1]

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はじめに

皆さんこんにちは、奥村です。

SalesforceがSlackを買収した件は、とても大きなニュースでした。同時に、両システムの連携について注目が集まっていますね。私自身も興味を持っていたトピックでした。現在参画している案件では、既にSalesforceとSlackが連携されていて、「SalesforceのレコードをSlackで見られるようになって、便利になった」というお声もお客様から伺っております。

SalesforceとSlackの間でタイムリーな情報連携が可能となり、今後とも非常に注目度の高い機能です。ただ、まだ比較的新しい機能のため、連携方法や連携後に使用可能となる機能に関して詳細にまとめた情報源が少ないことも事実です。

また、設定を進める際に日本語訳が用意されていない箇所も現状で多々見受けられるので、英語で設定を進めることに対して抵抗がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

SalesforceとSlackの連携について、記事が非常に長くなりますので2本に分けてお届けしたいと思います。

今回のブログでは、SalesforceとSlackの連携方法を詳細に渡って、皆様に分かりやすくご紹介いたします。また、連携後に使用可能となる機能の一例として、Salesforceで取引先の情報を登録すると、Slackでどのように通知が反映されるのか、併せてご案内します。

SalesforceとSlackを連携して実現できること

そもそも、SalesforceとSlackを連携させることで何を実現できるのか、一通り簡単にご紹介いたします。なお、今回のブログでは、文面の長さの都合により下記の実装は割愛しておりますので、ご紹介できない部分に関しては後日のブログで改めてご紹介させて頂きます。

Slack での Salesforce レコードの検索と共有

Slackのデフォルト設定では、取引先・ケース・取引先責任者・リード・商談(下記の参考文献には「案件」と記載されている)・タスクの6つの標準オブジェクトのレコードを検索し、共有することができます。

なお、カスタムオブジェクトが設定されている場合も、アクセス権がある場合には検索と共有が併せて可能です。

Slack で Salesforce のアラートを設定する

次の 3 種類の Salesforce アラートを、連携しているSlackのワークスペース内で設定できます。

  • My Alerts(マイアラート): 自分に割り当てられているレコードが変更されたときにメッセージが届きます。
  • チャンネルアラート : 選択した 1 つのレコードまたはオブジェクトが変更されたときにチャンネルにメッセージが届きます。
  • 一括アラート : 選択した特定のレコードが変更されたときにチャンネルにメッセージが届きます。

デフォルトでは、Salesforce で自分にレコードが割り当てられると、Salesforce アプリからメッセージが届きます。標準オブジェクトおよびカスタムオブジェクトのレコード変更用に他のアラートを Slack で随時管理することも可能です。

チャンネルアラート」を設定することで、Salesforce のレコード変更を Slack のチャンネルに投稿できます。また、一括アラートを設定することで、特定の種類のすべてのレコードに関する更新情報をチャンネルに投稿可能になります。

Salesforce または Slack にメッセージを送信する

Slack と Salesforce のどちらのアプリからでも、関連情報を簡単に送信できます。

SlackからSalesforceに送信する場合、Slack メッセージを Salesforce 内のレコードの「Related Slack Messages (関連する Slack メッセージ)」のコンポーネントに添付することができます。

SalesforceからSlackに送信する場合は、Salesforce上でSlackに共有したいレコードを選択し、「Slackに送信」を押すだけで、特定のチャンネルや受信者を指定したうえで、レコードの共有が可能になります。

環境設定に関して

今回のブログを執筆するうえで、Salesforce側はDeveloper Editionを、Slack側は私が作成したワークスペースを使用します。

事前準備

SalesforceとSlackを連携させる前に、Salesforceで「私のドメイン設定」を行う必要があります。今回は私のDeveloper Editionで既に設定されていることから省きますが、手順が書かれた記事をご紹介します。こちらの記事の「ステップ 1 : Salesforce のカスタムドメインを設定する」を参考に事前準備を進めてください。

連携方法

Salesforce と Slack を連携させるためには、以下のアプリを両方インストールする必要があります。

Salesforceアプリ(Slack側でインストールが必要。SlackのAppディレクトリで入手)

Slack アプリ(Salesforce側でインストールが必要。SalesforceのAppExchangeで入手)

まず、SlackのAppディレクトリにアクセスし、Salesforceアプリをインストールします。両アプリのインストールの順番は、どちらが先でも問題ありません。

(1). SlackのAppより「Salesforce」と検索し、「追加」をクリックします。類似のアプリもありますので、Salesforce公式のアプリ(青と白の雲のロゴがついているもの)を選んでくださいね。

(2). Slack app directoryの画面に移動します。Slackに追加をクリックします。

(3). Get Startedの画面に遷移するので、Step 1の「Add to Slack」をクリックしてください。

(4). 「SalesforceがSlackワークスペースにアクセスする権限をリクエストしています」という画面が表示されるので、一通り確認してから「許可する」をクリックします。

接続するSalesforce組織のログインをまだ行っていない場合、ログイン画面も表示されますので、ログイン情報を入力してください。

(5). Slackのワークスペース上にSalesforceのアプリが表示されます。

(6). SlackのAppに表示されているSalesforceアプリをクリックして、You are connected toの部分に連携するSalesforceのリンクが表示されているかどうか確認します。表示されていたらOKです。

(7). 続いて、SalesforceのAppExchangeより、Slackのアプリをインストールします。SlackのSalesforceアプリの「ワークスペース情報」より、「アプリのホームページ」をクリックします。

(8). 先程と同様の、Get Startedの画面に遷移します。次は、Step 2のGet the Companion Appをクリックして、SalesforceのAppExchangeからSlackアプリを取得します。

(9). SalesforceのAppExchangeの画面に遷移し、Salesforce for Slackというアプリが表示されます。右上のGet it Nowをクリックします。

(10). LET`S GET STARTEDという画面が表示されます。

今回は、私のTrailblazer.meアカウントに紐付いているDeveloper Editionを使用して実装しているため、左側のLog in with Trailblazer.meを選択してログインを進めます。

(11). Connected Salesforce Accountsよりインストール先の環境(連携させたいSalesforceの環境)を選択し、Install in Productionをクリックします。

(12). 下記の赤枠に、インストールするSalesforce環境の確認事項が表示されます。terms and conditionsも併せて一通り確認し、下方のI have read and agree to the terms and conditions.にチェックを入れて、Confirm and Installをクリックします。

(13). インストール先のプロファイルを選択します。今回は、すべてのユーザに対してインストールを行います。プロファイルの種類を選択し、インストールボタンを押します。インストールと同時に、アクセスを付与するユーザ(今回は全てのユーザ)に対して、SalesforceでSlackアプリを使用する権限の付与が行われます。

以後、権限周りに関して追加の付与や変更が必要な場合は、Salesforce内の「権限セット」から設定を進めてください。

(14). サードパーティアクセスの承認をし、次へ進めます。

(15). 無事にインストールが完了すると、SalesforceのアプリケーションランチャーにSlack Setupが表示されます。

ちなみに、インストールに要した時間は5分弱でした。インストール完了後に、登録しているメールアドレスに完了通知が届きますので、併せてご確認ください。

(16). Slack Setupをクリックすると、Salesforce上にSlackアプリの設定画面が表示されます。Get Startedをクリックして、AppExchangeからインストールしたSlackアプリの設定を進めましょう。

(17). Connect to SlackでAuthorizeをクリックしてアクセス許可を行います。接続が確認されたら、Finishボタンを押します。接続されると、Finishボタンをクリックできるようになります。

(18). ここまでの設定お疲れさまでした。Finishボタンを押した後に、こちらの画面でSystem Connectionsの欄に緑のチェックが付いたら、接続完了です。

取引先レコードをSlackに表示するには?

それでは、Salesforceの取引先オブジェクトで新規の取引先を登録すると、Slackでどのような通知が届くのか、実際に試してみましょう。

(1). まず、Slack側で取引先データを表示するチャンネルを作成します。

(今回は、#salesforce-取引先というチャンネルを作成しました。)

(2). 作成したチャンネルで、どのオブジェクトのレコードの情報を連携させたいか(今回は取引先オブジェクトです)指定します。

#salesforce-取引先チャンネルのメッセージ欄に/salesforceと入力して送信ボタンを押します。

(3). 設定画面がSlack上に表示されます。今回は「取引先のレコードをSlackと連携させる」ということが目的なので、Object alerts for your channelよりAccounts(取引先)を選択します。

(4). オブジェクトを指定すると、Edit channel alertという画面が表示されます。#salesforce-取引先チャンネルで、どのタイミングで通知を受け取るか、の設定をこちらで行います。

取引先オブジェクトを選択すると、New(新規取引先が作成されたとき)とOwner Changed(取引先レコードの所有者が変更になったとき)の二択が表示されます。

今回は、Salesforceで新規の取引先レコードを作成した時にSlackで通知を受け取りたいので、Newにチェックを入れてSaveボタンを押します。

(5). Salesforceで取引先のレコードを登録します。

今回は、「株式会社さくらだい」という取引先を新規で登録しました。

(6). Slackの通知を確認してみましょう。

新規作成した取引先「株式会社さくらだい」に関して、New Account created(新規取引先が登録されました)と無事に通知が届きました。

Slackでのアラート機能の追加設定

上記赤枠内のView Recordより連携されたレコードの詳細を開くと、Manage alertsというボタンが表示されます。

取引先オブジェクトのレコードに関して、以下の場合にもSalesforceで通知を受け取ることが可能です。

・取引先レコードの所有者が変更されたとき

・取引先にEmailを送信したとき

・取引先に電話を掛けたとき

・取引先と何らかの接触があったとき

今回のブログでは実装を省いていますが、こちらのManage alertsより簡単に設定を追加できますので、ご紹介させて頂きました。取引先オブジェクトのレコードをSlackに連携させる際に、必要に応じて追加してみてください。

最後に

ここまで読んでくださってありがとうございました。SlackとSalesforceの連携を実装する際に、参考にして頂けたらとても嬉しく思います。

今回はSalesforceとSlackの設定方法を中心に取り扱いました。一例として、取引先レコードの連携についてもご紹介いたしました。他にも、冒頭で述べましたが、標準機能の範囲内で実装可能なことがありますので、改めてご紹介させて頂きますね。

参考資料

SlackでSalesforceを利用する

Slack で Salesforce を利用する
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